ものづくり都市京都
京都市の未来構想の中に「ものづくり都市京都」というのが大きなテーマになっている。
京都の伝統産業の西陣織なを中心とした繊維産業の構造的な不況は可成深刻な問題となっている。こうした京都の産業を復活させるためにももう「ものづくり」の原点から見直し京都の産業を復活させようとの構想である。
http://www.city.kyoto.jp/sankan/keiki/vision/
この構想の中に、京都市の工業高校が組み込まれ「ものづくり」の後継者の教育の場として位置づけようというのだが、具体的に出てきたのが、工業高校の統廃合。企業におんぶした実技教育の肩代わり。
結局は、財政難の始末の言い訳に「ものづくり都市京都」の言葉を出すものの、具体的にどうするのかという事になると、お金のかかる工業高校は減らせばよいという案だけが浮かび上がってくる。で、減らした先行きの方向は何も決まってない。
http://www.edu.city.kyoto.jp/kyoikukeikaku/pamphlet16/index_t.html
「ものづくり」という言葉だけをいいとこ取りして、要は教育費を切り下げるのが目的。
「ものづくり」の指導はお金がかかり、有能な人材が最も必要とされる所である。
最近になって「ものずくり」の大切さが言われてきているのも、相次ぐ色んな事故(JR、JAL、三菱自工等)が何か技術的な特に技能的な面での衰退が目に付いたからではないだろうか?
ネット仲間のYさんが東大阪の工場を見学し、「ものづくり」についての考えを書いておられるのを読んで、今、私が抱えている問題について一寸触れてみた。