どうという事もない日々の記録

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六道の辻


毎年、8月7日には六道さんといわれている六道珍皇寺(ちんのうじ)へ迎え鐘を撞きに行く。夏も一番暑い頃である。猛暑がきつい今年は一段と暑かった。

珍皇寺は東大路松原を西に入った所にある。この地が、あの世とこの世の接点といわれている。平安時代の葬送の地・鳥辺山の入り口がこの辺りだという所から、お盆に帰ってくる先祖の霊がここを通るというのが謂れである。毎年8月7日〜10日までの4日間がお迎えをする「六道参り」である。

「六道」衆生(しゅうじょう)がそれぞれの業(ごう)によってそこに行って住むことになるという六つの世界。地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上。の六つの世界(新明解)




迎鐘のお堂





水回向

迎え鐘を2つ撞いてから、戒名を書いた卒塔婆を線香で浄め、地蔵尊の前に置き、高野槙でこの卒塔婆(水塔婆)に水をかけて水回向してその場に納める。

迎え鐘はお堂の中にあり、目にする事は出来ない。鐘は引いてならし、その音はお堂の地中深く地獄まで届くという。

8月16日の大文字送り火まで、お盆の行事が続く。