どうという事もない日々の記録

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単騎、千里を走る。

一昨日、久し振りに映画を観に行ってきた。
張芸謀チャン・イーモウ)監督、高倉健主演の『単騎、千里を走る。』である。
特に観たいという映画ではなかったのだが、中国のシャングリラに住んでいる義妹が日本語教室の支援をしていて、そこに日本語を習いに来ていた生徒さんが出演していると聞いたからである。
日本語が余り喋れない頼りない通訳と言う役どころで、高倉健を奥地の村まで案内する。中々いい味を出していた。全くの素人だという。
画像の高倉健の横にいる彼(チュー・リン)がそうである。
義妹のホームページの
日本語クラスをクリック)に彼が教室で真剣に学んでいる姿がある。


物語そのものは私の好みではないが、風景や音楽は中々見応えがある。

高倉健がデジカメやビデオカメラを使いこなし、携帯電話で日本にいる息子の嫁と通話したりと、今を表している。
一方、中国の旅は言葉も通じず不便なものだが人との交流の中でお互いが知り合ってゆける。ヤンヤンという男の子と高倉健の交流は言葉も通じずお互いの触れ合いだけで行われている。
息子との確執で永年交流が絶たれている息子が病に倒れたのを見舞って修復を試みるが、面会を拒まれ果たせなかった。


嫁から見せてもらったビデオで、息子が中国の仮面劇の研究をしていた事を知る。
これを演じる俳優リー・ジャーミンの舞踏を見るために中国にわたっていたのだが彼が体調を崩していてこれが出来なく、翌年に来てくれたら仮面劇「単騎、千里を走る。」を演じると約す。
病に倒れてやり残した仕事が完成出来ない息子に代わってビデオに収めようと単身中国雲南省に向かう。


一方、リー・ジャーミンは傷害事件を起こし今は刑務所にいる身。その彼にもまだ会った事のない息子がいる。この子が奥地の村にいるヤンヤンであり、この親子の関係も、高倉健の父子との対比になっている。


刑務所の警官、村長や村の人々、人のいい案内役、達者な通訳ができる女性のガイド、などの助けを借りながら、はじめは無理だと思われたことがその意思が通じて実現してゆく。

今風のテレビドラマや、ハリウッド映画を見慣れている目から観るとどうもまどろっこしい感じがするのは仕方のないことなんだろう・・・

まあしかし、映画を観たという感じを持って映画館を出ることは出来た。
★★★★★までは行かないが★★★★程度が感想。