どうという事もない日々の記録

[ はてなブログ版] 出かけた時の記録や備忘録的なメモなど。

第一報は簡単だった

死者2名、負傷者が多数でてる模様。まさか、死者107名、負傷者460名の大事故とは・・・
ただ、列車のあのぺしゃんこに壊れた映像を見ると可成の負傷者が出るのでは、とは思った。


尼崎事故から丁度一週間、報道もヤット落着いた形になってきている。

事故の検証も進み衝突までのメカニズムも徐々に明らかになってきている。
ここに来てJRの体質も問題にされてきているが、これはそう簡単に改善できる事では無いと思う。

国鉄民営化で、JR各社が誕生し民間企業として生まれ変わった。旧国鉄時代の不合理体質を一掃、経営理念を確立し利益を生み出す企業として見直されてもきている。

国鉄時代から指摘されていたことに、人員整理や合理化を進めることで安全への視点が疎かにならないかということだった。しかし、この論は余り重視されない。赤字体質からの脱却が急務であった。幸い、これまでこれほどの大きな事故がなかったのが鉄道の安全神話を揺るがす事はなかった。

赤字対策で絶対に必要だった、人員整理、赤字路線の廃線。これらが集約された形で出てきたのが今回の事故のように思える。

急激な人員整理は、その企業の人員構成をいびつにしているし、利益を生み出すための企業経営が無理な運転情況を強いる結果となってきている。

国鉄の旧体質を国民は責めた。国鉄の民営化は成功例ともなっている。列車の時間遅れを利用者は許すだろうか?

狭軌で早く走る電車を追求すれば、最新型のあのヘシャげた車両になる。誰を責める事が出来るのだろうか。

結局は利用者が犠牲者になるのだが、このような仕組みにしていったのもまた一人一人の人間で構成されているこの社会でもある。