どうという事もない日々の記録

[ はてなブログ版] 出かけた時の記録や備忘録的なメモなど。

め し:成瀬巳喜男監督

何気なくBSを見ていたら、昔の映画をやっていた。(8月1日)
戦後間もない頃の大阪の風景が映し出されていた。
ついこの間、中ノ島バラ園へ行くのに京阪北浜駅で降りその時に見た証券取引所の画面が目を引いた。

林芙美子の「めし」である。
1951年の作品と言うから、私が14才の時のものである。

そう言えばこんな台所だったなあ〜
狭い台所で洗い物をしたり、米を研いでいる姿を見ていると子供の頃の母親の背中を思い出す。

上原謙原節子の若夫婦の日常生活の一寸した諍いから、単調な生活の繰り返しに、自らの生き方に疑問を抱く妻の姿を描いたものである。

それにしても、同じ時代を生きている時はそんな事は何も感じてなかったのだが、今の時代にこうして見てみると白黒映画の所為もあるのだが、随分と暗いなぁ〜そんな感じがした。
子供が遊んでいる風景もあんなんだったし、洗濯はまだいたらいで、母親が洗濯板、洗濯石鹸を使ってやっていたのは日常だった。

物語りそのものより、懐かしい風景に引き込まれて最後まで見てしまった。

成瀬巳喜男監督が描いた世界が、何となく、理解できる年齢に達していることもあるかもしれない。

自分の生き方に何となく不安や疑問に感じた妻が、最後には夫と一緒に大阪へ帰ってゆく列車のラストシーンに安らぎを感じて見終えた。

こういう終わり方は好きだ。

小林桂樹も若いな〜

めし [DVD]

めし [DVD]