どうという事もない日々の記録

[ はてなブログ版] 出かけた時の記録や備忘録的なメモなど。

2004-12-20から1日間の記事一覧

[読書]密室の人

裁判官が審理中に居眠りしてしまったらどうなるのか。しかも不覚にも寝言で妻の名前を言ってしまった。一瞬動きの止まった法廷。こんな書き出しでこの物語は始まっている。 裁判官が主人公の小説というのも珍しいのではないだろうか。始めて読むような気がす…

[読書]ネタ元

水島真知子は「県民新聞」という地方紙の事件記者。真知子の書いた一本の記事が地元の新聞拡販競争にまで発展した。最初は特種に近い扱いで真知子は気分よくしていたが、その内に記事の内容で地元住民が反発「県民新聞」の不買運動まで発展する。そんな事が…

[読書]逆転の夏

山本洋司は30歳の時に女子高生を殺している。服役し出所後、保護司の紹介で今の「ノザキ典礼搬送」に勤めている。職場を得られた事で満足している。少ないながらも別れた妻や子に保護司を通して仕送りも出来る。 そんな時に、ある人物を殺してくれないかと…

[読書]動機

貝瀬正幸はJ県警本部警務課企画調査官である。 警察官が勤務を離れた時の警察官手帖を紛失する事故が再々あるので、その防止対策として手帖を一括して署内で保管する方法を彼が提案した。反対意見がある中でこの制度が実施された。 U署でこの保管している…

[読書]動機 横山秀夫著(文春文庫)

動機 逆転の夏 ネタ元 密室の人 この4篇が所収されている中短編集である。 もう本を買うのをやめて図書館で借りる一本で行こうと思っていたのに、本屋に入ったらつい横山秀夫の文庫本がないかと探し、この「動機」が目に付いたので買ってしまった。この前の…