どうという事もない日々の記録

[ はてなブログ版] 出かけた時の記録や備忘録的なメモなど。

伏見桃山城石垣に使われていたと思われる石材

以前に facebook で紹介したと思うのだが、
ブログに再掲載です。
ウォーキング・コースである桃山御陵の参道に「伏見城石垣に
使用されていたと思われる石材」
と、書かれた掲示の下に写真のような石材が
幾つか展示してある。と、いうか参道の横に置いてある。
もう何年か前になるが水道工事の際に参道の下を
掘り起こしその折に出てきたものだ。
このような石材は御香宮神社の中にも置いてある。
石材の縁にある切り込んだ窪みの列は大きな岩石から
石垣にする石材を適当な大きさに切り出すための
ものである。
それはわかっていたのだが、戦国時代のさく岩機や
土木機械のない時代にどのようにして巨石を切り出すのか
はよく知らない。
昨夜(4月25日[土])、BS1スペシャル .大歴史実験
大坂城の巨大石垣を築け 〜豊臣・徳川 天下統一の秘密〜」
という番組を見てこのくぼみの意味がよく理解できた。
番組は大阪城で使われている、石垣や巨石をがどう切り出し、
小豆島の山からどのように海岸まで運ぶかというのを
当時の道具で再現しようという実験だった。
要はこの溝は元の岩石に楔を打ち込むための溝穴だったんだ。
石が割れた後は溝穴は窪みとして残る。
てこ、楔、ころ〜などを使い、道路面と石の接触面積を
小さく、摩擦を少なくして石材を運ぶ。
力学の基本にかなったものだ。なかなか面白い番組だった!
これらの石材もほぼ同時代だから同じ方法で
切り出されたものだろう。
伏見桃山城がこの地に有ったと言われる桃山御陵
周りの木々が新緑になり春の青空と共に映えていた。


【新緑の緑が映える桃山御陵



【石材の側に建てられた掲示


【縦の溝穴の位置からこの石材をわろうとしたのでは?】



【楔で分断された石材の縁の窪み】